内閣府の調査によると、50代が不安を感じる割合は69.5%で、全年代のトップです。
将来のこと、お金のこと、健康のこと、人間関係のこと。 頭の中はいつもざわざわしていて、考えごとが止まらない。
そんな中で「自分はちゃんと成長できているのかな」と不安になることが、ありませんか。
本を読んだ。瞑想も試した。ノートにも書いてみた。 けれど、目に見える変化がない。 「やっぱり私には無理なのかな」と思ってしまう。
その気持ちは、よくわかります。私自身も、何度もそう感じてきました。
けれど、断言します。ほんとうの成長は、目に見えるところにはありません。
測るべきは「心の反応速度」

成長とは、資格を取ることでも、収入が上がることでもありません。
たとえば—— 職場で理不尽なことを言われたとき。 ママ友に無神経な一言を投げられたとき。 家族にイラッとすることをされたとき。
以前のあなたなら、怒りで一日中ぐるぐるしていたかもしれません。夜、布団の中でまだ反芻して、眠れなかったかもしれません。
けれど、あるとき気づくんです。 「あれ。前ほど引きずっていない」と。
それは鈍くなったのではありません。あなたの内側が変わった、確かな証拠です。
心の中の「考えごと」が減っていく。頭のおしゃべりと、おしゃべりのあいだに、ふっとすき間が生まれる。そのすき間が増えていくこと——それが、ほんとうの成長のしるしなんです。
成長とは、何かを足すことではなく、不要なものが落ちていくこと。余分な反応が、ひとつずつ手放されていくこと。資格や肩書きでは測れない。けれど、あなたの内側では確かに、何かが変わっているんです。
「また怒ってしまった」と自分を責めるあなたへ

もちろん、まだ心が乱れる日もあります。イライラする日も、落ち込む夜も、だれかを恨んでしまう瞬間も、あって当然です。
けれど、ここを聞いてください。
「あ、いま心を見失ったな」
そう気づけたなら、もうあなたは目覚めています。見失ったことに気づいている人は、見失ってはいないんです。
ここが、とても大事なところです。
私たちはつい、「また怒ってしまった」「またネガティブになった」と自分を責めてしまいます。けれど、怒りそのものが問題なのではありません。怒りに飲み込まれたまま、気づかないことが問題なんです。
気づけた、ということは——あなたの中に、自分を俯瞰できる場所ができたということ。50代の今だからこそ手に入った、経験と深さが生んだ力です。
自分を責める必要は、どこにもありません。「また戻れた」と、ただそれだけで十分なんです。
今日、すき間をひとつ味わう

木を眺めているとき。お茶を一口、ゆっくり飲んでいるとき。窓から差し込む光を、ただ見ているとき。
何も考えず、ただそこにいる。その短い瞬間に、心の中にすーっと広い空間が開きます。
それは、いそがしい考えごとの奥に、ずっとあった場所。気づかなかっただけで、いつもあなたの中にあります。その空間こそが、あなたのほんとうの場所です。
成長とは、その場所に戻れる回数が増えていくこと。何かを足すのではなく、余分なものが落ちて、本来の自分に近づいていくこと。
今日、ほんの一瞬でいい。頭のおしゃべりが止まるすき間を、味わってみてください。
その小さな積み重ねが、あなたの人生を変えていく。




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