あなたの睡眠が6時間以下なら、感情のコントロール能力は約60%低下しているかもしれません。
これはスタンフォード大学の研究で報告されている数字です。
些細なことでイライラする。 家族のひと言に、つい声を荒げてしまう。 そのあとで「なんであんなことで怒ったんだろう」と、自分を責める。
もしそんな日が続いているなら、それは性格のせいではありません。 脳が、回復できていないだけかもしれないんです。
脳は、眠っているあいだに「掃除」をしている

わたしたちが眠っている時間、脳はただ休んでいるわけではありません。
脳は睡眠中に、その日に受け取った膨大な情報を整理しています。 必要な記憶を定着させ、いらない記憶を捨てる。 溜まった老廃物を洗い流す。
これは、脳にとっての「大掃除」の時間なんです。
けれど、睡眠が6時間を切ると、この掃除が途中で終わってしまう。 整理されなかった情報が脳に残り、感情のフィルターがうまく働かなくなる。
その結果、普段なら気にならない小さなことにも、過剰に反応してしまうんです。
「寝ても疲れが取れない」のは、体ではなく心の問題かもしれない

「ちゃんと寝ているのに、朝から疲れている」
そう感じている人は、少なくないと思います。
けれど、その「疲れ」は、体の疲れではなく心の緊張から来ているかもしれません。
寝ている間も心配ごとが頭を巡っている。 明日のことが気になって、深い眠りに入れない。 目覚ましが鳴る前に、不安で目が覚める。
これは心が「安全だ」と感じていない状態です。 体は横になっていても、心はずっと起きている。だから回復しないんです。
40代、50代になると、更年期の影響もあって、睡眠の質は自然に下がりやすくなります。 それに加えて、家庭のこと、仕事のこと、親のこと。心配の種は増えるばかり。
「疲れが取れない」のを、年齢のせいだけにしないでください。 心が休めていない、というサインかもしれないんです。
今夜、ひとつだけ変えてみてください

睡眠を劇的に変える方法は、たくさん紹介されています。 けれど、全部を一度にやろうとしても続きません。
だから、今夜ひとつだけ変えてみてください。
寝る前の30分、スマホを置いて、静かに目を閉じる。
それだけです。
SNSのタイムラインを追いかけるのを、今夜だけやめてみる。 ニュースの見出しを読むのを、今夜だけお休みする。
その30分のあいだに、脳は「もう今日は安全だ」と感じ始めます。
劇的な変化は、すぐには起きないかもしれません。 けれど、3日、5日と続けてみてください。
朝の目覚めが、少しだけ軽くなっているはずです。
イライラする自分を、責めないでください

最後にひとつだけ、伝えたいことがあります。
イライラしてしまった自分を、どうか責めないでください。
それは、あなたが冷たい人だからではありません。 あなたが弱い人だからでもありません。
脳が、回復の時間を必要としているだけなんです。
「ああ、疲れてるんだな」と、自分にやさしく気づいてあげてください。
その気づきが、あなたの心を休ませる最初の一歩になります。
気づいただけで、あなたの内面は、変わり始めています。
🌙月城凛音



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