眠れない夜は、あなたの未来をつくる時間かもしれない

50代女性の約半数が、睡眠に満足していない。

ある調査が、そう報告しています。

眠れない夜、天井を見つめて、ぐるぐると考えてしまう。

「明日も早いのに」
「なんで眠れないんだろう」
「早く寝なきゃ」

焦れば焦るほど、余計に目が冴えてくる。

そして、昼間にあった嫌なことを思い出す。
上司の一言。ママ友の態度。家族に言われたこと。

気づけば、布団の中で一人、終わったはずの一日をもう一度やり直している。

もし今、そんな夜を過ごしているなら、一つだけ知ってほしいことがあります。

眠れない夜は、敵ではないということ。

昼間のあなたには、自分の声を聞く時間がない

朝から夜まで、仕事に、家事に、人に気を遣って過ごしている。

職場では空気を読み、家庭ではやるべきことに追われ、友人の前では「大丈夫」と笑顔を見せる。

一日の中で、「自分はどう感じているか」を静かに聞く時間が、どれだけあるでしょうか。

ほとんどの人は、ゼロです。

昼間は外の音がうるさすぎて、自分の内側の声が聞こえない。

けれど、夜、布団に入って、部屋が静かになって、スマホを置いたあの瞬間。ようやく、自分の声が聞こえる場所にたどり着いているんです。

眠れないのは、体が元気だからではありません。

心が、ようやく話し始めたから。

脳科学が教える「眠る前の特別な時間」

眠りに落ちる直前、脳はある特別な状態に入ります。

「シータ波」と呼ばれる脳波です。

通常の覚醒状態では、脳はベータ波という速い波を出しています。考えごとをしたり、判断をしたり、外からの情報を処理している状態。

けれど、眠気が訪れて意識がぼんやりし始めると、脳波はゆっくりとしたシータ波に切り替わる。

この状態がなぜ特別なのか。

シータ波のとき、脳は潜在意識とつながりやすくなるんです。

潜在意識とは、普段は意識していない心の奥にある領域。私たちの行動や感情の90%以上を動かしていると言われている場所です。

昼間のベータ波の状態では、潜在意識に直接アクセスすることはほぼできません。表面の意識(顕在意識)が壁を作っているからです。

けれど、シータ波の状態では、その壁が薄くなる。

つまり、眠る前のあのぼんやりした時間は、自分の深い部分に一番届きやすい、特別な時間なんです。

その時間に何を入れるかで、未来が変わる

ここで考えてみてください。

眠る前のあの時間に、あなたは何を入れていますか。

「今日も上司にあんなことを言われた」
「あの人は私のことをどう思っているんだろう」
「明日もまた同じことの繰り返し」

潜在意識に一番届きやすい時間に、ネガティブな思考を繰り返し入れている。

脳科学の記事でも書きましたが、脳は自分が信じていることの証拠を自動で集めてくる仕組みを持っています。眠る前にネガティブな情報を潜在意識に入れ続ければ、脳は翌日も「嫌なこと」を優先的に拾ってきます。

スマホのおすすめ欄が、見た動画で埋まるのと同じです。

逆に、この時間にポジティブなイメージを入れたらどうなるか。

なりたい自分を想像してみてください。

仕事で認められている自分。やりたいことをやっている自分。穏やかに笑っている自分。

根拠がなくていい。リアルでなくていい。

大事なのは、潜在意識に届きやすいこの時間に、どんなイメージを届けるかということです。

「早く寝なきゃ」をやめる

眠れない夜に一番やってはいけないのは、「早く寝なきゃ」と焦ることです。

焦りはストレスホルモンであるコルチゾールを分泌させ、脳を覚醒状態に戻してしまいます。つまり、寝ようとすればするほど、眠れなくなる。

だから、発想を変えてみてください。

眠れないなら、その時間を使えばいい。

布団の中で、目を閉じたまま、なりたい自分を思い描く。

「こんな場所に行きたい」
「こんなふうに過ごしたい」
「こんな自分になりたい」

何を想像してもいい。誰にも見られていない。誰にも邪魔されない。

あなただけの、静かな時間です。

不思議なことに、こうやって意識の向き先を変えると、いつの間にか眠りに落ちていることが多い。ネガティブな思考がぐるぐる回っているときは眠れないのに、心地よいイメージを描いていると、脳がリラックスして自然に眠りに入っていくんです。

眠れない夜を、味方にする

眠れない夜を、責めないでください。

「自分は不眠症かもしれない」
「何かおかしいのかも」
「明日がつらくなる」

その不安を、いったん横に置いてみてください。

眠れない夜は、昼間には聞こえなかった心の声が、ようやく届く時間。
そして、潜在意識に一番アクセスしやすい、特別な時間。

この時間を使って、嫌なことを反芻するか、なりたい自分を想像するか。

その選択だけで、明日の脳の検索テーマが変わります。

今夜、もし眠れなかったら。

天井を見つめるのをやめて、目を閉じて、一番心地よい自分の姿を思い描いてみてください。

その小さな積み重ねが、あなたの人生を変えていく。

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この記事を書いた人

本音と直感を整える人。50代。会社員時代に人間関係で心と体を壊し、ノート・アロマ・瞑想で自分を取り戻しました。その経験から、40〜50代女性に向けて「もう、頑張らなくていい」を静かに届けています。

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